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春日神ー春日大社

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春日大社

全国に1000社以上ある春日神社は、奈良県奈良市の春日大社を総本社とする神社です。祭神は「春日神」で、「春日権現」、「春日明神」などとも呼ばれています。春日神は、出雲や伊勢などの信仰とは異なり、日本神話に登場してくるような神ではありません。かと言って、八幡や稲荷などの神のように、ある時に日本に降りて来たとされる神とも異なっています。

ある意味、春日神は謎の存在とも言えるでしょう。このような存在である春日神は、鎌倉時代以降には「三社託宣」と呼ばれる、天照大御神を中心として左右に春日大神、八幡大神の名前を書いた掛け軸が、信仰され広まったのです。また、「三社信仰」と呼ばれ、八幡宮、伊勢神宮と並び春日大社が重要な位置と考えらるようになりました。どうして春日神が天照大御神や八幡神と並んで珍重されていたのかと言うと、何と言っても、春日神は天皇の外戚として、当時権勢をふるっていた藤原氏の氏神だったからです。

春日神の存在がはっきりしないものであった理由としては、春日神は一つの神ではなかったとされるからです。春日神は複数の神が合体したものだと考えられていました。その神とは、武甕槌命(たけみかずち) 、経津主命(ふつぬしのかみ) 、天児屋根命(あめのこやねのみこと) 、比売神(ひめがみ) の四柱です。

藤原氏の守護神である武甕槌命は、雷神、剣の神とされる日本神話に登場してくる神様です。伊弉諾尊(いざなぎ)が火神である軻遇突智(かぐつち)の首を切り落とした際、その血から生まれた三神の一柱と言われています。鹿島神宮と春日大社、そして全国にある鹿島神社や春日神社にお祀りされています。同じく藤原氏の守護神である経津主命は、日本書紀に登場してくる神様です。中臣連(なかとみのむらじ)の祖神であって、中臣(藤原)鎌足を祖としている藤原氏にとっての祖神である天児屋根命は、日本神話に登場してくる神様です。天照大御神が岩戸隠れの場面にて岩戸そ少し開いた時にに鏡を差し出したとされる神の一つです。同じく藤原氏の祖神である比売神 は、ここでは天児屋根命の妻のことです。一般に比売神と言うと、神道の神で特定の神様の名前ではありません。神社の主祭神の妻や娘などの女神を指す言葉です。

以上の四柱の神は、春日大社の本殿にそれぞれをお祀りする神殿が四つ並んで建てられています。若宮神社はほぼ同列の位置に存在し、そこには天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)がお祀りされています。天押雲根命は、天児屋根命の子どもとされています。

春日大社の灯篭

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